BRAND STORY
サングラスを、Tシャツみたいに着替える
2026.11.06
BRAND STORY
2026.10.29
二人の創業者の名から生まれた、地中海のライフスタイルを映す鮮やかなアイウェア
「そろそろプランBを実行する時です」。
2012年10月、ひとりのデザイナーが親友に送った一通のメールから、JISCO(ジスコ)の物語は始まった。
描いてきた夢を、遠回りの末にようやく自分の手でかたちにする。
その歩みが、このブランドの鮮やかさの源にある。

JISCOのデザイナー、ヨルディス・ノイバウアー(Jördis Neubauer)は、1970年9月17日、旧東ドイツのエアフルトに生まれた。共産主義体制のもと、彼女には思うように学ぶ機会が与えられなかった。
それでも心の中には、グラフィックデザイナーになりたいという願いを持ち続けていた。
現実に選んだのは、ビジネス英語を学び、オプティシャン(眼鏡技術者)になる道だった。
ベルリンの壁が崩壊した20歳のとき、彼女は独立する。
ドイツやイタリアの会社で、フレームビジネスの成功を次々と重ねていった。
けれど、彼女自身のデザインや提案は、なかなか聞き入れられなかった。
結果を出しても、本当にやりたいことには届かない。
その現実に、彼女は悩み続けていた。
転機は2007年に訪れる。
今ではヨーロッパ有数の規模を誇るスペインのメガネブランドが、彼女をドイツのセールスマネージャーとして迎え入れたのだ。
彼女はドイツだけでなく、オーストリアやスイスの市場でも成果をあげていく。
その後もさまざまな分野で頭角を現し、セールスレップのチームを、会社の重要な決定を担うチームへと育てた。
さらに彼女を中心に、ブランドのアイウェアデザインチームも立ち上がる。
ベストセラーとなったモデルは、彼女のペン先から生まれた。
その成功は、やがてブランドのデザインの方向性さえも変えていった。
スペインのブランドに大きな変化が訪れたあと、彼女は同社のゼネラルマネージャーで親友でもあるフランシスコ・マリン(Francisco Marin)に、あのメールを送る。
2012年10月のことだった。
最初のJISCOのフレームは、ヨルディスと夫のクラウス・ピーターの手で完成した。
こうして、彼女自身のアイウェアレーベルが産声を上げる。
ブランド名の「JISCO」は、二人の創業者のファーストネーム、「Jördis」と「Francisco」を掛け合わせたものだ。
ドイツから始まったJISCOは、今ではオーストリア、スイス、フランス、スペイン、イタリア、ベルギー、ポーランド、スロベニア、クロアチア、ポルトガル、フィンランドなど、ヨーロッパ全土で愛されている。
さらに香港、日本、カナダ、アメリカにも、多くのファンが広がっている。
「風向きを変えることはできないが、帆の向きを変えることはできる」。
JISCOが大切にしているのは、哲学者アリストテレスのこの言葉だ。
思いどおりにならない時代も、遠回りの日々も、彼女は帆の向きを変えながら進んできた。
そしてこれからも、好奇心を持ち続けていく。
JISCOの鮮やかなフレームには、そんなしなやかな前向きさが映し出されている。